谷川岳のススメ
この記事はTCU-CTRL場外乱闘 Advent Calendar 2018 - Adventar12月16日の記事です。前回の腹痛さんの記事はこちらになります。
「北アルプス方面に行くと言ったな?あれは嘘だ」
今回の記事は11月17日に群馬県の谷川岳へ日帰り登山に行ってきたことを書きます。
長いので読むのめんどくさいと感じる方は写真だけでも見ていってください!
どこに登ろう?
北アルプス方面に行くとか言ったくせにどこにも登ってなかったので、今年の山登り納めとして手軽な山に登りたくなったので谷川岳登山計画始めました。
ふと谷川岳に登りたくなった理由を強いてあげるとすれば初心者でも登りやすく、ある程度の高さまでロープウェイで登れる山がたまたま谷川岳だったというところです。(ヤマノススメの聖地だからとかじゃないです。)ですが、タイミングが悪すぎるにも程があるだろう、ロープウェイはメンテナンスのため登る日は停止中だったのです。なので別のルート、日本三大急登ルートとも呼ばれる西黒尾根ルートで登り田尻尾根ルートで下ることに決めました。
登ることを決めてから速攻で新幹線の予約を済ませました。
さあ谷川岳へ
準備も終え、山の天候をチェックします。数日前の情報では雪が積もってないとのことなのでアイゼンは荷物に入れませんでした。(後々このせいで苦労することに)
大井町線の始発に乗り込み、いざ出発。上はウインドブレイカー下は動きやすいズボン、靴は今年新調した登山靴です。
東京駅にて上越新幹線に乗り換え上毛高原駅を目指します。
朝ごはんは駅で買ったおにぎり数個を新幹線内でモグモグ、登山当日に朝ごはんを抜かすような自殺行為は流石にできません。
上毛高原駅に着いたのはいいんだが…???
新幹線に揺られて1時間と30分程度、上毛高原駅に到着です。この駅なんですけど上越新幹線が止まる単独駅の中では1番利用者が少ないそうです。土曜日にもかかわらず利用客はまばらでした。
ここに来てかなり重大な問題が発生。
現金なし生活に慣れてしまっていたせいで財布の中に現金がない…
ひとまずインフォメーションセンターのお姉さんのお出番
「この辺りにお金下ろせるところありませんか?」
「ありません」
衝撃が走りました。そりゃそうですよね、田舎出身なのになに失念してるんだよ、ATMなんてあるわけないでしょうに…
ということで早速詰みました。グーグルマップで近くのATMを探すと3キロ先のセブンイレブンで下ろせることが分かったのでそこまで徒歩で向かいました。
登山靴は山登りには向いていますが平地の移動には絶望的に向いていません。たかだか往復で6キロ程度の道のりで既に足が痛くなってきてまいりました。乗ろうとしていた谷川岳行きのバスにはもちろん乗り遅れ、1時間遅れでバスに乗り込みました。
ヤマノススメで出てきた土合駅は使わないのか?山登り前から長々と階段を登りたくなかったし、ヤマノススメの聖地巡礼というわけでもなかったので使いません。
ロープウェイ駅に人がほとんどいない
それもそのはず物凄いバッドタイミングでロープウェイがメンテナンスのために休止中なのでした。
バスに乗るときも乗務員の人から何度も聞かれましたよ。
「ロープウェイ止まってるけど本当にいいの?」
ロープウェイ駅で入山届を提出して登山開始です。
少し進んだところに鉄塔が立っていました。座りやすい石もあり、服装の調節にはもってこいのポイントです。少し寒かったのでインナーを少し増して再度出発、途中までは何の変哲も無い登山道が続きます。
ただの鉄塔なので特にコメントはないです
ある程度行ったところで見晴らしが良くなりました。
ここからは鎖場が続きます。まず一つ目の鎖場、雨も降って滑るので少し怖かったですね。鎖場の経験があまり無いので切り立った鎖場を見上げるだけで恐怖感が出てきました。
写真も撮ったのですが下手すぎて高さがいまいちわからない感じになってて残念です。
1箇所目の鎖場
2箇所目か3箇所目、あと1箇所撮り忘れた
3箇所の鎖場を抜けたあたりで周りが吹雪いてきたことに気がつきました。
ん?これやばいんじゃね?
と思いながらまだ進みます。決して真似してはいけない山登り経験者あるまじき行為です。
12時30分ごろようやくラクダの背(中間ポイント的なとこ)に到着して一段落です。少し長めの休憩の後頂上を目指して進みます。既に道脇に雪が若干積もってる気がするけどキニシナイ。
日本3大急登ルートの所以
ラクダの背を超えると急登ポイントに入り、鎖場ほどでは無いですがかなりの傾斜が続きます。どこからでも登れそうなので石に付いている黄色のペイントを目印にして進みます。
すでに路肩には雪が積もっていました。山情報を鵜呑みにしてアイゼンを持ってこなかった痛恨のミスです。
登山を始めた時間が遅かったこともあり、かなりギリギリの時間かつ足元が滑ることもあり、足滑らしたら死ぬなぁと何度も思いました。
道中に撮った植物たち。凍っててキレイ、ついでに自分の前髪も凍ってた。
ようやく登頂
14時ごろにようやく登頂です。
ヤッター、トウチョウダー、ナニモミエネー
日没の時間も考慮するとありえないくらい遅い時間で頂上で休憩する時間もありませんでした。(そもそも吹雪いていたので休憩どころではなかったのですが)
谷川岳にはトマの耳とオキの耳の2つの頂上があるんですが時間の都合上、今回はトマの耳にしか行けませんでした。
下山始めました。
行きは西黒尾根ルートだったんですが帰りは田尻尾根ルートから下ることにします。頂上から少し降りたところに山小屋があります。(冬季休業中で中には入れませんでした。)夏季はここに宿泊できるので一泊二日で計画を組んで頂上でご来光なんてのもおつなものかもしれませんね。
避難小屋も通ったのですが写真を撮り忘れたので割愛させていただきます。
尾根ルートは登山道がキレイに整備されててとても歩きやすい
ロープウェイの到着駅を遠くに望むことができる
日暮れギリギリ、バスに駆け込み
半分くらい降りたところで既に空が暗くなってまいりました。ヤバイ、そして最終バスの時間も近い、さらにヤバイ。
空がキレイだなーとか言ってる余裕はない
半分滑りながら下山しました。ロープウェイ駅に到着したのは最終バスの5分前、急いでなかったらロープウェイ駅で野宿するとこでした。
その後新幹線に乗り込み、無事帰宅、ようやく長い長い1日が終わりました。
総括
西黒尾根コースは登山部とかのガチ勢向けだと感じました。初心者はロープウェイで上の方まで登れるし、少し山登り経験があるのであれば天神尾根ルートで下から登ってくのもいいかもしれません。どの層の登山者でも楽しめるいい山だと思いました。
あとみなさん、山登るときはもっと早い時間から登りましょう。
今回の大まかなタイムスケジュール
5:30 尾山台駅発
7:50 上毛高原着
9:30 上毛高原発
10:17 ロープウェイ駅着
10:30 登山開始
10:50 鉄塔
12:30 ラクダの背
14:00 登頂
14:10 山小屋着
15:20 避難小屋着
16:50 ロープウェイ駅着
17:30 上毛高原駅発
22:00 尾山台駅着
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